2009年5月3日日曜日

演習事始め

 4月6日から大学院の演習が始まった。

 演習1は、修士論文の準備。演習2は、修士論文の作成。

 「こんなことを研究したい」ということは、入学試験の願書に添付される書類に記載することになっている。したがって、演習では、それに関する論文や判決を読むことになる。どんな文献があるか、調べるため、1・2回は、パソコンや書誌による調査方法を指導している。時間の関係で、自作の資料を配布し、さらに、研究室からパソコンを操作して、論文や判決を打ち出して、文献を選択させている。

 27日は、最高裁の判決をとりあげた。受講者の課題は著作権。著作権は、学部では無体財産法の講義で取り上げられるが、受講者はとってこなかったようだ。そこで、特殊講義の受講を促すとともに、最新のテキストを購入し、読むよう指導した。初回の報告は、調査不足や読みの甘さが目立った。

 演習2の受講者は、論文作成のための基礎作業は終えている。4月中は、受講者の希望に応じて、法制史の関連文献について検討をくわえた。成年後見制度を民法の中の制度とするか、社会保障の制度に関連付けるか、この中間の路線をとるか、といった点で構想が定まらないようだったが、27日に本人が決断を下して、5月から執筆を始めることになった

0 件のコメント:

コメントを投稿