2009年11月19日木曜日

毒ぶどう酒事件で有名な名張を歩く

 三重県の赤目四十八滝は、この時期は、紅葉と滝が作る渓谷美で有名だ。朝は雨で風もあり荒れた天気だったが、名阪自動車道へ入り、大山田PAを過ぎるあたりで曇り空になった。亀山PAを通過したころには太陽が顔を出した。滝がある名張市は、「毒ぶどう酒事件(1961年)」で有名なところだ。ぶどう酒に農薬が入れられて女性5人が死亡したが、妻と愛人が死亡したOさんが三角関係に悩んだ末に行った犯行とされ死刑の宣告を受けた。2007年に弁護団が最高裁に再審を請求しているが、自白の信用性が最大の争点になっている。赤目四十八滝の駐車場に11時35分に到着。近くの土産物店で昼食をとり、入場料を払ってサンショウウオの水族館の中を通って名張川の渓谷に入った。

 起伏があり、階段を上ったり下ったりしながら3キロほど遡った。入口から間もなく、サンショウウオの口から水が出ている「じゃんじゃの水」がある。飲料水ではないと断り書きがあった。行きは、撮影を「不動滝、千手滝、布曳滝、担滝、琵琶滝」の5滝に絞って進み、70分ほどで、最後の岩窟滝まで行き着いた。帰りは、手ごろな被写体の位置がおおよそ分かっているため、撮り漏らした岩(八畳岩・七色岩など)や滝(琴滝、雛段滝、夫婦滝、雨降滝、姉妹滝、釜ヶ淵、百畳岩、陰陽滝、竜ヶ壺、大日滝、屏風岩、乙女滝、銚子滝、行者滝、など)、川筋にかかる紅葉を撮りながら戻った。

 ここは、4時間くらい欲しい。滝の周辺はマイナスイオンが多く、森林の空気や香りにはリラックス効果があるといわれている。特に樹木が発するフィトンチッドと呼ばれる揮発性物質が、抗がん作用のあるナチュラルキラー(NK)細胞を活性させ免疫力を高めるという。紅葉を楽しんだり、途中の茶店に立ち寄って一服したりするようなゆっくりした歩き方をしたい場所だ。

 帰りは、渋滞に巻き込まれることなく、20時ごろ宿舎に帰還。紅葉はこれからというところだったが、現地では雨が上がり、まずまずの写真がとれた。岩場があるのでトレッキングシューズで出かけたのも正解だった。

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