2009年3月3日火曜日

講演をこなす

 2月28日に所属する大学の大学院法学研究科と法学部がコラボレートした講演会が行われた。「さとっち」には、「スポーツ法に関連して何か話してくれ」という申し入れがあった。そこで、三重県のフェンシングの選手がドーピング違反をしてJADAから3カ月の出場停止処分になった記事が2月中旬に出たので、この記事を深読みするような筋立てを考え、「ドーピングを考える」とした。

 当日は、講演の相方との相性が良かったのか、まずまずの入りだった。レジュメは、聞く人が大学周辺のご年配者が少なくないことを考慮して、やや詳しい資料を10頁分用意した。講義の場合は、10ページから14ページのレジュメを作成し、90分かけて説明しているから、今回の60分という依頼に対しては、この程度が適当だ。構想が熟成するのは前日が一番だから、レジュメは、当日の午前2時から明けがたまで、ときには講義直前までかけて作ることにしている。今回の講演の場合もそうなった。

 記事を出発点に、「オリンピック、野球、相撲における例を紹介し、ドーピングの規制の流れや、ドーピングと評価されるものは何か、ドーピングがなぜ禁止されるのか、を概観した後、本題である、ドーピングにおける法的な問題点」に触れた。講演会は、あまりに抽象過ぎてもお客さんを飽きさせるし、漫才調子なら品性が疑われるし、お客さんの顔を見てやらねばならないから、結構神経を使う。今回は、会場の雰囲気から、まあまあの出来だったように感じた。

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